焼きついたもの
Fate stay/night 共通ルート3日目
セイバー召喚のこの日、目覚めは赤色の夢から始まります。こういう士郎の夢見も、セイバーが近づいてきて鞘が活性化している影響だと読めるのか。士郎の言動は一見いつもどおりですが、藤ねえだけはそこから夢の残滓を読み取ります。
敢えて大丈夫か大丈夫かと大騒ぎしないところに覚える大黒柱的安心感と、彼らが家族として過ごした時間の厚み。……それはそれとして、この共通ルート3日を振り返ってもうこの時点ですでに「こいつの大丈夫は『本人は大丈夫だと思ってます』の意味だ」と読み手に刻んできてるなこのシナリオ……?
ところで、「肩にちょっとした焼け跡が」とか言い出す人が、伝聞形とはいえ「わりと酷かった」と形容するの、改めて見るとけっこう怖い。
不自然な痣
登校時、「今夜から月曜まで来られない」という桜の断りを、土日なんだし桜も付き合いがあるだろう、と快諾する士郎。士郎の意図としては「友達付き合い」なんでしょうが、桜のうけとった「付き合い」のニュアンスは違いそう。「そんなんじゃないんです」と懸命に説明する桜が愛らしいシーンから一転、士郎に令呪の前兆が現れ桜が真っ青になります。
痣は肩から手の甲まで一直線に伸びていて、小さな蛇が、肩口から手のひらを目指して突き進んでいるようにも見えた。
Fate stay/night 共通ルート3日目
小ネタとしては、令呪の前触れが手の甲だけではなく肩、腕の付け根から伸びているのが興味深い。令呪は魔術回路を鋳型に形作られるもの、という設定は、Fateの最初の最初から変わってないのだろうなぁ。